直感を大切に
きっぱり別れた今でも、彼は自己愛性人格障害ではなかったのかもと、ふと思うことがあります。
自己愛性人格障害のチェックリストに、当てはまらないこともあるからです。
「自己愛性人格障害者は嫉妬深い」に、思い返しても当てはまることがほとんど無かったのです。
普通の成人男性の嫉妬程度にしか感じられませんでした。
でも彼とお付き合いをしているなかで、自己愛の特徴に我慢できなかった私が確かにいるのです。
わけのわからない大激怒、突然別れると言い出して私が慌てて追いかけまわすことのパターン化、自分の趣味の話がとにかく長い、私の話はくだらないと言い切った、私の苦しみや辛さを訴えても共感できない、話し合いをしようとするとチビっ子の駄々こねのように叫び出し私に何も言わせようとしない、気に入らないことがあるとまずは無視。
私は別れるときは彼が自己愛性人格障害だと気づいていませんでした。
最終的に、もう嫌だ!という素直な気持ちを大切にし、お付き合いの終わりを決めました(同時に彼の方でも自己愛忿怒から私を脱価値化し、バッサリ関係を切っています)
あなたが、彼が自己愛性人格障害だと思ったときに、チェックリストすべてに当てはまらなくても、自分が「もう嫌だ!」と思ったら我慢するのはもうやめてください。
直感を大事にしてください。
マザコン?
不気味な光景でしたよ。
もう私が奴隷化されていたときのことです。
別れる前の、最後の3ヶ月間に何度も起こった出来事です。
止むことなくペラペラ喋っている彼がふと黙り、携帯の画像を見ています。
何気ない風を装って私が覗き見すると、いつも決まって彼は、母親と二人で笑顔で並んで座る若い頃の写真を見ていたのです。
以前彼は、20代後半頃の写真だと説明していました。
じーっと、何分もその画像を眺め、そのときだけは彼は黙るのです。
なぜいつもその写真を見ているのか訊くことが怖かったので、理由はわかりません。
そもそもなぜ、わざわざ携帯にそんな昔の写真を取り込んでいるのか。
普通の成人男性なら、そんなことしないと思います。
彼とは今でも職場が一緒なので知っているのですが、彼のお母様は今でもお元気です。
今の彼女もいつか、この彼の不気味な光景を目にする日が来るでしょう。
あいつが戻って来る
以前私と同じ部署にいた正社員O君。
自己愛性人格障害という概念を知ってから、彼もまた自己愛だったと気づいた人です。
私がお付き合いしていた彼よりも、自己愛の特徴的な行動パターンが多くみられます。
職場での典型的な自己愛行動で顕著だったのは、軽い知的障害か、何らかの発達障害のあった年配のパート女性をひたすらいじめまくっていたこと。
また、掃除が大嫌いで、彼が掃除をしているのを見たことがありませんでした。
他部署の機械を借りての作業がしばらく続いたときに、私たちはいつもある部品を返すのを忘れていました。
その機械の持主の部署の管理者が部品を取りに来たときに、たまたま居合わせたO君が、「この部品も必ず返してね」と言われました。
他部署の管理者はけっして強い言い方ではありませんでしたし、彼個人を責めたわけではありません。
しかしO君はいきなり「俺じゃない‼︎‼︎」「俺じゃない‼︎‼︎」「俺じゃない‼︎‼︎」と大声で叫んだのです。
あの時の私はただびっくりするだけでしたが、今ならなぜ彼があのように叫んだのかは理解できます。
社内に好きな女性ができると、仕事を放り出してその女性に会いに行き、長時間戻って来ない。
上司に叱られても会いに行くことを止められない。
O君は最初は人気者でしたが、いろいろ問題を起こし数年前に他部署に異動になりました。
可愛がってくれていた上司に何度も歯向い、結局は「とばされ」ました。
そんなO君が事情があって戻って来る。
職場に自己愛性人格障害者が二人、地獄です。
今、彼に対して思うこと
彼と別れてから7ヶ月、彼が自己愛性人格障害と知ってから5ヶ月が経ちました。
完全無視も、自己愛と知る直前からなので5ヶ月続いています。
彼とは職場が同じなのですが、チラチラとわざと私の視界に入ってくるのでストレスを感じます。
彼との思い出、というものは私の心の中にはまったくありません。
記憶というだけです。
彼に対しての愛情は、今はゼロです。
同情は少ししています。
もし彼が自己愛性人格障害ではなかったら、どんな性格の人だったのかな?。
それは時々考えます。
でも、自己愛ではなかったらお付き合いしたかったとか、お友達になりたかったとかいう気持ちは無いです。
私は冷たい人間なのかな。
完全に終わった人ですが、私は彼のことは、たぶん一生引きずって生きていくと思います。
何年もの間、私は「自分のことしか考えていない勝手な奴」というマインドコントロールを受けて、心を傷つけられてきたのですから。
今さら何が言いたいのか
先日彼からメールが来ました。
別れてからちょうど半年です。
「話したいことがあるから、仕事が終わったら来て欲しい」と、2人でいつも行っていたカフェを指定してきたのです。
何を今さら!、そして私のアドレスをまだ消していない!。
今でもネットで自己愛性人格障害については情報収集しているので、連絡がくるとはわかってはいたのですがそれでも驚きました。
当然会いには行きませんでしたよ。
でも、彼が何を話したかったのかはやはり気になります。
ひとつ想像できることがあり、婚約が正式に決まったと伝えたかったのではないかということ。
実は彼とは今でも職場が同じで、時々新しい彼女とのことを、わざと私に聞こえるように話しているのです。
「月曜日に向こうの両親に会わないといけないんだ」と言っているのを以前聞きました。
たぶんその報告をして、私を嫉妬で苦しめたかったのではないか。
もしその想像が事実だったとしても、私はもう苦しんだりはしません。
だって彼に対して愛情はもう無いのですから。
あるとしたら、新しい彼女さんへの同情です。
これからの人生、あなたは大変な道を歩むことになる。
あなたが愛しているその彼に、あなたに共感する心は全く無い。
私の中にあなたはもういません。
私のことはどうかもう忘れて欲しい。
今の彼女を大切にしてあげて。